ポーランドの地理を紹介

ポーランド

東欧の大国であるポーランドには16の地区に別れています。首都であるワルシャワが位置するのはマゾフシェ県になります。それぞれの地区の歴史的、文化的特徴があり非常に興味深く、東西南北によって雰囲気が異なるなるため、ぜひポーランド旅行の際にはポーランドの地理を理解してみてください。南部ではかつてドイツによって占領されていた時代がありますので今でもドイツ語を普通に話せる人が多く、またドイツのような景観を楽しめるスポットも多々存在したりします。ポーランド語ですと非常に分かりにくいため、下部右側の英語表記の地図をご参照ください。

ポーランドの地理

1. 概要

ポーランドは中央ヨーロッパに位置し、ドイツ、チェコ、スロバキア、ウクライナ、ベラルーシ、リトアニア、ロシア(カリーニングラード州)と国境を接しています。国土面積は約31万2000平方キロメートルで、日本よりやや小さい規模です。

2. 地形

ポーランドの地形は、大きく三つの地域に分けられます。

  1. 北部の低地: バルト海に面し、海岸線には砂丘やラグーンがあります。
  2. 中部の平原: 国土の大部分を占め、肥沃な土地が広がっています。
  3. 南部の山岳地帯: カルパティア山脈とスデティ山脈が広がり、国内最高峰のリシ山(標高2,499m)が位置しています。

3. 気候

ポーランドは温帯気候に属し、西岸海洋性気候と大陸性気候の影響を受けています。

  • : 寒冷で雪が多く、特に東部では気温が-10℃以下になることもあります。
  • : 温暖で湿度が高く、気温は25℃前後まで上昇します。

4. 河川と湖

ポーランドには多くの河川と湖が存在します。

  • ヴィスワ川: ポーランド最長の川(全長1,047km)で、国の中央を流れています。
  • オドラ川: 西部を流れ、ドイツとの国境の一部を形成しています。
  • 湖水地方: 北部のマズーリ湖水地方には数千の湖が点在し、観光地としても人気があります。

5. 自然資源と環境

ポーランドには石炭、天然ガス、銅、硫黄などの資源が豊富にあります。また、国土の約30%は森林に覆われ、ビャウォヴィエジャ原生林にはヨーロッパバイソンが生息しています。

6. 都市と人口分布

ポーランドの首都はワルシャワで、最大の都市でもあります。他にも、歴史的な都市クラクフ、工業都市ウッチ、港湾都市グダンスクなどが重要な都市として挙げられます。

7. ポーランドの16の地区

ポーランドは16の県(ヴォイェヴォツトフォ、voivodeship)に分かれています。

  1. 西ポモージェ県(Zachodniopomorskie) – バルト海に面する観光地。
  2. ポモージェ県(Pomorskie) – 主要都市グダンスクを擁する。
  3. クヤヴィ・ポモージェ県(Kujawsko-Pomorskie) – 歴史的都市トルンがある。
  4. ヴァルミア・マズールィ県(Warmińsko-Mazurskie) – 湖が多く、美しい自然が広がる。
  5. ポトカルパチェ県(Podkarpackie) – カルパティア山脈に位置。
  6. ルブリン県(Lubelskie) – 農業が盛んな地域。
  7. ポドラシェ県(Podlaskie) – ビャウォヴィエジャ原生林がある。
  8. マゾフシェ県(Mazowieckie) – 首都ワルシャワがある。
  9. ロジュ県(Łódzkie) – 工業都市ウッチを中心とする。
  10. シフィエントクシシュ県(Świętokrzyskie) – シフィエントクシシュ山脈がある。
  11. オポーレ県(Opolskie) – 少数民族のドイツ系住民が多い。
  12. シロンスク県(Śląskie) – 重工業が発展した地域。
  13. マウォポルスカ県(Małopolskie) – クラクフを中心とする歴史ある地域。
  14. ヴィエルコポルスカ県(Wielkopolskie) – ポズナンを擁する。
  15. ルブシュ県(Lubuskie) – ドイツとの国境に近い。
  16. ドルヌィ・シロンスク県(Dolnośląskie) – 主要都市ヴロツワフがある。

ポーランドの地理は多様であり、歴史や経済にも大きな影響を与えています。

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